ワインのススメ

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シェリーの特徴をおさらいしてみた(VOL.1)

シェリ

みなさんはシェリ―を良く飲まれますか??

 

私は今までそんなに飲む機会がありませんでした。

 

シェリーというと、

なんだかいまいちどういうシチュエーションで飲めばいいか分からない・・・

そんな印象を持っていました。

 

しかし!!

 

ソムリエ試験やWSET試験では必ずシェリーやマデイラが出てきますね。

 

教本や問題集を解いていてもなんだかイマイチ種類の違いが分からない、頭に入ってこない・・・

酒精強化ワインはまさにテスト勉強における悩みの種でした。

 

今回は、それを払拭するために!!!

いくつかシェリーの種類を試してみました。

 

ちなみに、マデイラについては銀座のマデイラバーでお勉強しました(笑)

参考にしてください(笑)

corinth.hatenablog.com

 

今回飲んだシェリ

 

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【ルスタウ フィノ・ハラーナ】

            参考価格¥2365

 

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【ルスタウ リオ・ヴィエホ オロロソ】

            参考価格¥2500

 

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【ペール・クリーム イダルゴ】

            参考価格¥2200

 

 

*今回紹介するシェリーは一番初めのシェリー以外楽天で見つけることができませんでした。輸入会社は株式会社ユニオンリカーズです。 

 

 

シェリーの種類

シェリーとは、白ワインにブランデーを添加し、酒精強化した酒類のことです。

スペイン南部のアンダルシア地方で作られます。

地図で見るとこんな感じですね。

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このようにシェリーが造られる地方はスペインのめちゃくちゃ南端、アフリカに近いところに位置します。

 

シェリーを勉強するにあたって一番個人的にめんどくさいなと思うのが、種類

造り方や味わいでいくつものタイプに分かれています。

 

1)品種による違い!!!

まず、シェリーは品種によって味わいが変わることが重要な点です。

 

辛口ワイン=パロミノ

甘口ワイン=モスカテル、ペドロヒメネス

 

このようにまず品種によって辛口になるか、甘口になるか規定されます。

 

 

2)作り方、生産される地方による違い!!

その後、作られる地方造り方によってまた味わいとタイプが異なってきます。

下の表にあるようなタイプです。

 

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今回は、フィノとオロロソとクリームを飲んだので、

シェリー勉強会第一弾としてこの3つの特徴をおさらいしていきたいと思います。

 

フィノ

シェリーにはフィノタイプオロロソタイプという、大まかなタイプの違いがあります。

オロロソタイプは後で説明するとして、まずはフィノから!

 

フィノタイプとは=産膜酵母(フロール)が付いたタイプのシェリです。

産膜酵母とは酵母菌の一種で、空気が大好きです。

そのため、液体と空気が触れる表面に発生します。

 

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これにより、液体、すなわちシェリーは空気に触れない=酸化しないことになります。

同時に産膜酵母による独特の風味がシェリーにつきます。

 

味わいとしては極めて辛口で、色が薄いことが特徴。

 

今回飲んだ印象

印象としては、とっても辛口

あっさりしたテンプラやフリット、刺身、ツナにめちゃくちゃ合う!

 

香りは独特で、なんというか石灰??みたいなイメージのミネラルが感じられました。

 

オロロソ

次はオロロソタイプ。

オロロソは先ほど説明した産膜酵母=フロールが付きません!!!

 

すなわち、酸化しているのです。

 

そのためフィノとは異なり、酸化由来の醤油っぽい香りがします。

また色も琥珀色からマホガニー色と表現されるような濃い色になります。

 

色合いは図で示すとこんな感じ。

 

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ちなみにアルコール度数もオロロソの方が高いです。

 

アルコール度数

フィノ<オロロソ

 

 

今回飲んだ印象

印象としては、辛口だけれどフィノのようなシャープさはなく、豊潤でちょっと甘味が感じられる。

 

香りはクルミのようなナッツのふんだんな香り、

あとは、カカオやチョコレートのような芳醇な香り。

 

フィノがあっさり系の料理に合ったのに反し、オロロソはカニクリームコロッケなど香ばしい&クリーミーでコクがある料理にぴったりです。

 

フィノは単体で飲むよりも食事と合わせたい、そうじゃないとなんか物足りない印象でしたが、オロロソは単体で寝酒のように飲むことも可能です。

 

ペイル・クリーム

ペイル・クリームは甘口シェリの部類に属します。

フィノと濃縮甘口果汁をブレンドして作られます。

 

ちなみに・・・

甘口シェリ―というとクリームというタイプが有名ですが、

こちらは上で説明したオロロソとペドロヒメネス(甘口用の品種でしたね!)を混ぜて作ります。

 

ペイルクリームとクリームの違いはフィノとオロロソの違いとほとんど同じ。

色がクリームの方が濃く、

加えて産膜酵母に影響を受けているかいないかという違いがあります。

 

今回飲んだ印象

こちらは今までの2つと異なり、食事に合わせるというよりは、食後酒のように飲んでいました。

 

ナッツのふんだんな香りと大人な甘み。

寝酒として最高です(笑)

 

 

如何でしたでしょうか??

教本のみで勉強しようとするとなんだか難しいシェリー。

 

しかし、飲みながら整理していくと楽しいし、頭に入ってきます!

 

今回、シェリーこんなに買ってあまらないかね・・??

どうやって飲もうか・・・

 

と不安でしたが、普通のワインよりも様々なレンジの料理に無難に合います!

だから気づいたら瓶が空に・・・

 

なんて状態でした(笑)

楽天で購入できそうなのは一番初めのルスタウのフィノのみでしたが、

成城石井などのスーパーにいろんなシェリーが売っているので、是非試してみてください!