ワインのススメ

ワインブログ。美味しいおすすめワインとソムリエ試験の知識まとめていきます。Twitter,Instagramも同時に更新します

ピノ・ビアンコの特徴 @アルトアディジェ

ヴァイスブルグンダー

みなさんは普段、どんな品種のワインを飲むことが多いですか??

 

私はドイツワインが大好きで、そのためドイツ系品種を飲むことが多いです。

 

ドイツ系品種の中でもヴァイスブルグンダーは日本ではあまり飲まれていないのではないでしょうか??(勝手な推測)

 

ヴァイスブルグンダーとはすなわちピノ・ブラン、イタリアではピノ・ブランコです。

ピノ・ブランと言われたら、「あー、アルザスのあれね!」

って感じになりますよね。

 

それでもやっぱり、ヴァイスブルグンダーってイメージしにくい品種のような気がします。

 

というのも、ゲヴリュツトラミネールやリースリングと異なり、あまりこれといった特徴がない。。。

 

ヴァイスブルグンダーは品種の特徴というよりも、

テロワールや造り方が特徴として出てくる品種のように思えます。

 

ドイツのヴァイスブルグンダーは、しっかりしたボディーと果実味が特徴ですが、

イタリア>アルトアディジェのは一体どんな特徴を持つのでしょうか???

 

たまたま店で見かけたため購入してみました!

シュルトハウザー ピノビアンコ】

                      参考価格¥3100

 

 

アルト・アディジェ

アルトアディジェは、イタリア最北の州

オーストリアと国境を接するような位置にあります。

 

f:id:lisa122889614:20200218130034p:plain

 

オーストリアと国境を接するため、ドイツ語も話されています。

名前も何となくドイツ語っぽいですよね??

 

赤・白・ロゼすべて生産可能ですが、

白ワインの生産が72%と、イタリアを代表する白ワイン産地です。

 

スイスやオーストリア南部に近いということから想像できるように、この地域は

とても山がち。

f:id:lisa122889614:20200218131020j:plain

 

土壌は石灰質土壌が主です。

スイスやオーストリアのように山がちでありながら、

イタリアらしい地中海性気候であるという、ちょっと変わった州です!

 

品種は、土着品種(スキアーヴァ、ラグレイン、テロルデゴなどなど)や、

シャルドネピノ・ブランコです。

 

今回のワイン

ピノ・ビアンコは現地では、気軽に飲める白ワインという感じの立ち位置だそうです。

 

しかし!!

 

今回飲んだピノブランコは、2014年ヴィンテージ。

既に6年も熟成しているのです!!

楽天市場で買えるものは2018年ヴィンテージでした)

 

白ワインで6年て大丈夫なの・・・??

とちょっと不安でしたがとても美味しかったです!

 

現地で高い評価を得ている方が、シュルトハウザー地区のブドウのみを選りすぐり作っているのだとか。

気軽に飲むワインというよりは、大分プレミアムなワインということですね。

 

味わい

驚いたのはその色合い。

麦藁のような、黄金色をしていました。

 

香りもとてもやさしくて落ち着く感じ。

色・香り・味わい全てにおいて包容力のある白ワインです。

f:id:lisa122889614:20200218131846p:plain

 

口に含むと、シャルドネのようなとろりとした滑らかさ、柔らかい舌触りをまず感じます。

こんなに厚みがあるなんて!驚きです。

 

酸は穏やかで滑らか。

リンゴの蜜の部分のような美味しくてジューシーな甘み。

 

6年も熟成しているからか、なんだか全体的に柔らかくて穏やかで静かな印象です。

 

f:id:lisa122889614:20200218132546j:plain


なんだか、夕暮れの高原や高地にぽつんと佇んでいる山小屋のよう。

夕陽の温かさ、包容力を感じながらも、

熟成したヴィンテージだからでしょうか、暮れなずむ静けさが感じられます。

 

とても品が良くて、温かみを感じる素晴らしいピノビアンコ。

モーゼルのヴァイスブルグンダーが力強く、酸が高いのに反し、

アルトアディジェのはもっと穏やかで優しい印象がありました。

 

いかがでしたでしょうか?

アルト・アディジェのワインはまだまだレアな部類に入ると思います。

でも何かの機会に飲んでみてください!!

他のイタリアワインとは違う、上品で優しい美味しさがあります。