ピノ・ビアンコの特徴 @アルトアディジェ
ヴァイスブルグンダー
みなさんは普段、どんな品種のワインを飲むことが多いですか??
私はドイツワインが大好きで、そのためドイツ系品種を飲むことが多いです。
ドイツ系品種の中でもヴァイスブルグンダーは日本ではあまり飲まれていないのではないでしょうか??(勝手な推測)
ヴァイスブルグンダーとはすなわちピノ・ブラン、イタリアではピノ・ブランコです。
って感じになりますよね。
それでもやっぱり、ヴァイスブルグンダーってイメージしにくい品種のような気がします。
というのも、ゲヴリュツトラミネールやリースリングと異なり、あまりこれといった特徴がない。。。
ヴァイスブルグンダーは品種の特徴というよりも、
テロワールや造り方が特徴として出てくる品種のように思えます。
ドイツのヴァイスブルグンダーは、しっかりしたボディーと果実味が特徴ですが、
イタリア>アルトアディジェのは一体どんな特徴を持つのでしょうか???
たまたま店で見かけたため購入してみました!
☟
参考価格¥3100
アルト・アディジェ
アルトアディジェは、イタリア最北の州。
オーストリアと国境を接するような位置にあります。
オーストリアと国境を接するため、ドイツ語も話されています。
名前も何となくドイツ語っぽいですよね??
赤・白・ロゼすべて生産可能ですが、
白ワインの生産が72%と、イタリアを代表する白ワイン産地です。
スイスやオーストリア南部に近いということから想像できるように、この地域は
とても山がち。
土壌は石灰質土壌が主です。
スイスやオーストリアのように山がちでありながら、
イタリアらしい地中海性気候であるという、ちょっと変わった州です!
品種は、土着品種(スキアーヴァ、ラグレイン、テロルデゴなどなど)や、
今回のワイン
ピノ・ビアンコは現地では、気軽に飲める白ワインという感じの立ち位置だそうです。
しかし!!
今回飲んだピノブランコは、2014年ヴィンテージ。
既に6年も熟成しているのです!!
(楽天市場で買えるものは2018年ヴィンテージでした)
白ワインで6年て大丈夫なの・・・??
とちょっと不安でしたがとても美味しかったです!
現地で高い評価を得ている方が、シュルトハウザー地区のブドウのみを選りすぐり作っているのだとか。
気軽に飲むワインというよりは、大分プレミアムなワインということですね。
味わい
驚いたのはその色合い。
麦藁のような、黄金色をしていました。
香りもとてもやさしくて落ち着く感じ。
色・香り・味わい全てにおいて包容力のある白ワインです。
口に含むと、シャルドネのようなとろりとした滑らかさ、柔らかい舌触りをまず感じます。
こんなに厚みがあるなんて!驚きです。
酸は穏やかで滑らか。
リンゴの蜜の部分のような美味しくてジューシーな甘み。
6年も熟成しているからか、なんだか全体的に柔らかくて穏やかで静かな印象です。
なんだか、夕暮れの高原や高地にぽつんと佇んでいる山小屋のよう。
夕陽の温かさ、包容力を感じながらも、
熟成したヴィンテージだからでしょうか、暮れなずむ静けさが感じられます。
とても品が良くて、温かみを感じる素晴らしいピノビアンコ。
モーゼルのヴァイスブルグンダーが力強く、酸が高いのに反し、
アルトアディジェのはもっと穏やかで優しい印象がありました。
いかがでしたでしょうか?
アルト・アディジェのワインはまだまだレアな部類に入ると思います。
でも何かの機会に飲んでみてください!!
他のイタリアワインとは違う、上品で優しい美味しさがあります。