ワインの王者!バローロ
ワインの王者を飲みました
ワインの王様といえば??
バローロですね!
先日、親しみやすいのに王者の風格を感じさせる素晴らしいバローロに出会いました!
地図を見ると、フランスにほど近い北部イタリアに位置することが分かります。
ネッビオーロ
バローロはあまりにも有名で、特にご紹介するほどでもないのですが、
私自身の記憶を整理するために!!
少々お付き合いくださいませm(__)m
品種:ネッビオーロ
ネッビオーロはスパンナやキアベンナスカとも呼ばれます。
主にピエモンテ州やロンバルディア州で使われている品種です。(その他ヴァッレ・ダオスタ州でも一部使用されています。)
スパンナと表示するのは、ゲンメ・ガッティナーラ
キアベンナスカと表示するのはヴァルテリーナ
キアベンナスカはロンバルディア州で生産されるということですね。
クリスマスっぽく赤と緑で色分けしてみました(笑)
ネッビオーロと聞くと、私は巷で言われるように「気難しいブドウ」とイメージします。
これは栽培が難しく繊細、そしてテロワールの影響を受けやすいという点からです。
こう聞くと、あれ?ピノノワールですか?って感じですよね。
何か類似性を感じてしまいます。
テロワールの影響を受けやすいというと、依然オーストラリアのネッビオーロを飲んだ際、イタリアのと全く違う!!!と驚愕したことを思い出します。
オーストラリアの昔海だった地域で作られたからか、ヨード香や海藻のニュアンスがありました。これもテロワールの影響を受けやすいという特徴からでしょう。
さらにこのブドウは非常に長い歴史を持つようです。
14世紀にはすでに高貴なぶどうとして認識されていたのだとか。14世紀というと、にほんでは室町時代、すなわち足利義満が生きてた時代ですね。
テロワールによる影響を受けやすいとありましたが、
●バローロ:シルキーで華やか
●ラ モッラ:シルキーで可憐
●カスティリヨーネ ファレット:ヴェルヴェッティーでリッチ
●モンフォルテ ダルバ:濃厚でリッチ
●セッラルンガ ダルバ:濃厚で柔らかい
というように、それぞれの畑の土壌を反映して、バローロとひとくくりに行っても様々な性格が見られるようです。
バローロもバルバレスコも主に石灰質土壌だということなので、火山性の土壌や石灰質土壌に適したブドウということでしょうか。
(参照)
今回のワイン…
ちなみに、今回のワインはカスティリヨーネ ファレットのブドウからできています。
ヴェルヴェッティーでリッチとあるように、果実のふくよかさの感じられる、女性的なワインに仕上がっていました。
バローロというと、王のワインでワインの王という言葉が浮かびますよね。
そしてなんだか堅い感じを彷彿とさせます。
しかしこのそうした王の風格を彷彿とさせつつも、非常に親しみやすい感じがあります。
色調は若干茶色みがかってきていて、落ち着いた印象。私が飲んだのは2012年ビンテージなのですでに7-8年たっています。
次に香りをかぐと、とても繊細で果実の柔らかさが感じられる。果実のアロマとキノコのような土をイメージさせる複雑なアロマ。
果実のアロマによる女性のような可憐な薫りを放ちつつも、やはりネッビオーロらしい、そして熟成されたワインらしい落ち着きと威厳がどこか感じられます。
一口飲むと、わああああ!ってかんじになります(笑)
口の中が壮大なことになっています!!
繊細なきめの細かいおしとやかな華やかさがありつつ、土やキノコ、たばこのようなくすんだ複雑な風味も感じられる。
女性らしい柔らかさがあるのに、なんかこれすごいんじゃないっていう威厳も感じられる。
本当に素晴らしい!
飲んでいると「アルルの女」のファランドールが鳴り響きそうです。
ビゼー:《アルルの女》 第2組曲 第4曲 「ファランドール」
先ほどピノノワールと似てる?と書きましたが、
このワインはまさにピノ・ノワールを彷彿とさせる感じがありました。
女王や王の風格のあるワインなんて本当に素敵ですよね。
もちろん、お肉とマリアージュしても良かったのですが、私は口の中の壮大なイメージを感じていたくてそのまま飲んじゃいました(笑)
いつかバローロやバルバレスコとイタリア料理のマリアージュを楽しみたいですね。
みなさんも是非、高級過ぎないけれど、でも素晴らしいバローロを試してみてください!
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