甘みに癒される マデイラワイン
先日、日本の酒精強化ワイン、ヴィーニョデマルスをご紹介しました。
その時、酒精強化ワインもおもしろいな!と思ったので、
ちょっと勉強してみようと思います!
マデイラワイン
その第一弾として、マデイラワイン。
マデイラワインとは、
もはやモロッコでは??と思うくらい実はモロッコに近いのです!
マデイラワインは、世界三大酒精強化ワインの一つにも挙げられています。
ちなみに他の二つは、ポートワインとシェリー。
発酵している時にアルコール(蒸留酒)を添加し、酵母を死滅させて発酵を止めます。
これによりブドウの糖が分解されないまま残るので、甘みのあるアルコール度数の高いワインになります。
添加するタイミングで甘口から辛口まで様々に作ることが可能で、
まだあまり発酵が進んでいない状態では甘口になり、発酵が進んだ後に添加すると辛口になります。
加えて、カンテイロやエストゥーファと呼ばれる加熱処理が行われます。
これにより独特な風味が添加されるそうです。
この加熱処理は昔、マデイラ産のワインが海外に輸出されたとき、赤道下の熱で風味が変化し、それが美味しかったことに由来しています。
使われる品種は、セルシアル、ヴェルデーリョ、ティンタ・ネグラなど様々あり、
今回のワインはティンタ・ネグラ100%です。
ティンタ・ネグラはマデイラ島で唯一の赤ブドウ品種で、多くの地域で栽培されています。
この品種で作られるマデイラは一般消費用になることが多いそうです。
ちなみに、
セルシアル:冷涼な地域で生産 辛口
ヴェルデーリョ:涼しい地域で生産 中辛口
ボアル:暖かい地域で生産 中甘口
マルヴァジア:熱い地域で生産 甘口
と、このように品種によってどのようなスタイルにするかが決まっています。
バルベイト マデイラ
今回のマデイラは、バルベイト・マデイラ。(約¥2500)
ティンタ・ネグラ100%です。
アルコール度数は19%
全て手摘みで収穫されています。
発酵が半分以上進んだ後でグレープスピリッツ(96度)を加え、その後エストゥーファ方式で加熱処理が加えられています。
樽熟成されているからか、バニラやキャラメルのような風味があります。
深くてソフトな甘みがとても心地よい。
トーストしたような香りがナッツにぴったり合います。
シェリーは香った瞬間にナッツの香りが来ますが、
このマデイラはどちらかというと干し葡萄の甘い香りがします。
なんだかアマローネのようなドライフルーツ系の香り。
舌にトロっと流れ、干したような、そしてトーストしたような香ばしい香りがたまりません。
食後にデザート感覚で、就寝前の寝酒として、などなど生活にちょっと幸せをもたらすような使い方ができます(笑)
開けてからもしばらく持つので、ちびちび飲むのが楽しいですね!
私は、特に最近は寒いので、ナッツをつまみながら食後に飲んでいます。
夏なら氷を入れてもおいしいですよ!
ちなみに、
以前こちらのマデイラも飲みました。
こちらは約¥6000 (ティンタ・ネグラ100%)
バーベイトではなく、ペレイラ・ドリヴェイラです。
セールで買った商品でしたが、こちらはもっと辛口だったと記憶しています。(曖昧)
ワインはよく、ボトルの下の方が美味しいと言いますね。
これは最後の底周辺がめちゃくちゃ美味しかった!!!
さすが高級なだけあって、深みがもっとあり複雑な感じがします。
そして、、、!
マデイラというと、飲むようではなく料理用に購入する方が多いのではないでしょうか??
いかがでしたか?
酒精強化ワインは、スーパーなどであまり見かけませんし、手が出しにくい感じがします。
しかし!
飲んでみるとハマってしまう(笑)
これからシェリーなどの他の酒精強化ワインや、同じマデイラでも辛口のものを記事にしていきたいと思うので、是非注目してくださいね!
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