素晴らしい クリュブルジョワ ボルドー
今週のお題「クリスマス」
クリスマスということで、、
もうあと三日でクリスマス、一週間で年末だとは本当に驚きです。
11月と12月はなんだか一年で最も早く時が過ぎていくように感じます涙)
ところで、、、
クリスマスといえばサンタ、サンタといえば赤ということで、
クリスマスに向け赤ワインを攻めています(笑)
今回ご紹介する素晴らしいワインは Saint Ahon。
サンタオンと呼びます。
クリスマスを狙ったかのような名前(笑)
サンタオンはボルドーの格付け、クリュ・ブルジョワに認定されています。
クリュ・ブルジョワとは?
クリュ・ブルジョワって、なんだか分かりにくい制度ではないでしょうか。
いまいち格付けなのか、五級までの格付けのつづきで、いいワインってことを示しているのか、よく分かりません。
私はなんとなく五級までの格付けの延長、サブ的なイメージがありました。
しかし!
実は、この1855年の格付けに抵抗するためにボルドー商工会議所とジロンド農業会議所が作成した制度だそうです。
メドック、オー・メドック、リストラック、ムーリ、マルゴー、サン・ジュリアン、ポイヤック、サン・テステフのワインが対象。
クリュ・ブルジョワには3ランクあって、
●クリュブルジョワ エクセプショネル
●クリュブルジョワ シュペリウール
●クリュブルジョワ
があります。
クリュ・ブルジョワの特徴は、格付けではなく認証である点です。
以前は格付けだったのですが、それにより各シャトーが反発したり、不満を爆発させたりして問題が発生したので認証制度に変更されました。
現在は条件を満たしたワインにのみこの称号が与えられます。
今回のワインは、3つめのランクに当たるということですね。
クリュ・ブルジョワは格付けからは外れていますが、低価格で美味しいコストパフォーマンスの高いイメージがあります。
今回のワインはそのイメージぴったり!
ボルドーでちゃんと美味しいワインというと、やはり1万とかするイメージがありますね。
しかしこのワインは税込み3700円くらいで本当においしい。
クリスマスなどちょっと家でお祝いする程度のシチュエーションにぴったりです!
シャトー・サンタオン
オーメドックに位置するこちらのシャトー。
調べてみると、このシャトーはとても面白い歴史を持っています。
なんと14世紀から続くシャトー!!!
14世紀というと、鎌倉時代後期から室町時代にかけてということですね。
北条氏や足利義満の時代から続いているとはすごすぎます!
そしてなんと、あのモンテスキューが所有していた時期があったのだとか。
モンテスキューもこのワインを飲んだのでしょうか。
ボルドー市にほど近いこちらのワイナリー。
土壌は主に砂利質。粘土や腐葉土の上に石灰質土壌が堆積しています。
ワインの特徴
ワインは、
カベルネソーヴィニヨン40%
メルロ40%
カベルネフラン・プティベルド20%
カベルネソーヴィニヨンというと、ペッパー臭やタンニン。骨格を作る品種です。
メルローはどちらかというと肉付け。豊満で滑らかなニュアンスがあります。
カベルネフランはカベルネソーヴィニヨンの交配親であり、それよりもさらに青臭いイメージや、ライトなイメージがあります。
プティベルドは、酸とタンニンに富む品種。
これらの品種をブレンドしているからか、フルボディなのに重すぎず、
酸がしっかり奇麗にあり、果実味をまとめてくれています。
飲むと、、、!
香りのイメージはカシスやローストしたほのかな香り、ブラックチェリーなどです。
一口口にいれるだけで、すばらしいクラシカルなボルドーワインの世界が広がります。
重すぎないアルコールのボリューム、酸でまとめられたふんだんな果実、それに強すぎない樽の香り。
タンニンは滑らかで舌にまとわりつきません。メルロのボリュームや丸みを感じますが、カベルネ由来のちゃんとした骨格もある。
なによりも鼻と口から入ってくるブラックチェリーやリコリス、カシス、ブラックベリーのふんだんな香りが心地よいです。
ボルドーというと頑健で堅固なもの、タンニンが多いものもありますが、こちらはもっと親しみやすく華やか。タンニンも細かく優しいです。ボルドーの伝統的でクラシカルな雰囲気に柔らかさが添えられた感じ。
デミグラスソースやラザニアなど肉料理にきっとぴったり合います。
でも料理がなくてもこの果実と酸の世界を楽しんでいられる、そんな素晴らしいワインです。
きっとまた購入してこの世界に浸りたい、そう思わせるワインです。
みなさんはクリスマスはどのように過ごすのでしょうか。
どんなワインを飲まれますか。
今年のクリスマスもみなさんに素敵なワインとの出会いがありますように。
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