オレゴンのピノノワールの特徴 #ウィラメットバレー
ニューワールドのピノ
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します!
さて、年末や新年はたくさんの人と食事を共にする機会が多かったのではないでしょうか。
人が集まるとワインや日本酒をあけたくなりますね!
私は昨年、アメリカ>オレゴン>ウィラメットバレーのピノノワールで年を越しました。
たまたま2本あったので飲み比べをし、ウィラメットバレーの特徴をお勉強♪
せっかくなのでブログにまとめたいと思います!
今回のワインは、
1)「クリストム・ピノノワール・マウント ジェファーソン キュヴェ 」¥4800
2)「A TO Z ワインウォークス オレゴン ピノノワール」¥3608
オレゴンワイン
オレゴンはこちら。
オレゴンは小規模生産者が多く、こだわった作り方をするワイナリーが多いそうです。
加えて、アメリカで一番厳しいワイン法を持ちます。そのために高品質な高級ワインがたくさん存在します。
オレゴンで有名な品種といえば??
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そうですね!!!
ピノ・ノワールというと、ブルゴーニュが真っ先に思いつくのではないでしょうか。
そして、そのイメージから、繊細さ、奇麗な酸、薄味、軽い、エレガント…といった特徴が思い浮かびませんか。
ボルドー品種である、カベルネやメルローは新世界では全く異なる特徴を持ちます。
新世界というと、なんというか甘くて、濃くて、強くてパワフル。どっしりした感じがイメージされますね。
ということは、オレゴンのピノも濃くて強いのではないか、それってなんだかピノっぽくなくない??と思ってしまいます。
しかし、よくウェブではオレゴンの緯度がフランスとほぼ同じため、冷涼な気候のため、その味がブルゴーニュに例えられ、繊細さや酸、エレガントさが強調されています。
つまり結局どっちなの?!?!
新世界らしい特徴なの??それともフランスっぽい味なの??
謎は深まります。。。
テイスティングの感想と調べた情報から迫ってみたいとおもいます。
オレゴンの土壌
まず土壌について。
オレゴンの特徴的な土壌にはいくつか種類があるようです。
まずウィラケンシーと呼ばれる海洋性堆積土壌。
この土壌が黒系果実やチョコレート、スパイスといったアロマを生み出します。
つまり、しっかりした味のピノになる土壌ということです。
もうひとつの土壌はジョリーと呼ばれる赤い火山性土壌。
ローム質(=粘性の強い土壌。シルトまたは粘土を25~40%含む)でワインは赤系果実、デリケート、華やかな特徴になります。
ということは、二つの土壌がそれぞれ反対の特徴を引き出すのでしょうか。
一般にオレゴンのピノは、キイチゴ、プルーン、紅茶、チェリー、ブルーべリーなどの特徴を持つと言われていますが、土壌を見てもいまいちはっきりとした特徴がつかめません。。。
ということで、実際に飲んでみました。
1)は、香りをかいだ瞬間からイチゴジャムの濃縮した感じや、フレンチオークの力強い香りが感じられました。
味わいは、上記の通りイチゴジャムやフレンチオーク、それ以外にはアメリカンチェリーや熟しすぎたイチゴ、木苺のムース、プラムなどが感じられました。
一貫して糖度の高い赤系のベリーの印象が強かったです。
酸とタンニンはアルコールのボリュームと甘みのせいか、少なく感じました。
ポジティブな表現では、親しみやすく力強い、そして明るいワインといえます。逆に、少し平坦で複雑味がそんなに感じられない印象もありました。
全体的にマッチョでとにかく強いというか強烈な印象です。
2)は1)と比較するとより酸とタンニンが多く、もう少し奇麗な感じが出ています。
やはり1)と同様に濃縮した感じや甘み、強さを感じます。
同じピノ・ノワールでもやはりブルゴーニュとは異なるオレゴンの特性が垣間見れます。
香りはイチゴキャンディやチェリーなどの赤い果実。
味わいは香りと同様の要素にプラスして、プラムや熟れた木苺が感じられます。
1)にはありませんでしたが、梅シソのような風味も感じられました。
全体的に1)よりは酸が高く、涼し気な感じがありましたが、それでもやはりアタックが強く、凝縮感、柔らかく滑らかな印象があります。
ちなみに2日目の状態は、、
(コルクで栓をした状態で一日おきました)
1)は初日よりも複雑実が増し、味に深みが出たように思いました。力強いパワーに深みが出たことでより魅力が増し、2日目の方が美味しく飲めました。
2)は私はあまり変わらないように感じましたが、一緒に飲んだ知り合いは落ちたと言っていました。
テイスティングに個人差ってやっぱりありますね💦
私は体調で味わいの感じ方が違ってくるタイプなので、その時の体調が万全でなかったのかもしれません。
しかし皆1)のように2日目が良いというようなことは2)に見られないという点で合致しました。
オレゴンは涼しく、繊細なピノを作るというイメージがありました。
ブルゴーニュのような感じなのかなというイメージが勝手にありましたが、テイスティングをして、やはりアメリカらしい凝縮感とアルコール度数、甘みが特徴として挙げられることが分かりました。
まとめると、1)2)ともに熟した赤系果実や調理された赤系果実の印象がありました。赤系といえども、プラムやアメリカンチェリーのアロマが感じられますし、よく味わってみるとブルーベリーを感じる方もいるかもしれません。
それほどブルゴーニュピノからイメージされる赤系果実とは違う、濃縮感や力強さがありました。
如何でしたか。
メルローやカベルネソーヴィニヨンと違い、ピノ・ノワールにはフランスらしい特徴の印象がつよくありました。(個人的には)
しかし、新世界を見てみると、また異なるスタイルが見られることが分かります。
是非みなさんも、品種という観点からワインを楽しんでみてはいかがでしょうか??
こんなに違うの?!
という驚きがあるかもしれませんよ!
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