クレアバレー、リースリングの特徴
リースリングの素晴らしさ
リースリングと聞くとどのような印象があるでしょうか。
お店でリースリングをお勧めすると、「リースリングは嫌いなので」とよく断られてしまいます涙)
ドイツ甘口ワインの印象がとても強いのでしょう。
しかし!!
実はドイツでは、そしてその他の国ではも辛口リースリングがたくさん作られています。
そしてそれがとてもウマイ!!
このブログではよくモーゼルリースリングを紹介しますが、私はこの品種が大好きで、もっとこの良さを広めたいという気持ちが強くあります。
今回はモーゼルではなく、オーストラリア>クレアバレーのリースリング。
クレアバレー
クレアバレーは南オーストラリアにあり、アデレードの近隣に位置します。
家族経営のワイナリーが多く、高級で良品質なリースリングを生産しています。
オーストラリアのリースリングというと、クレアバレーとイーデンバレーの二大産地が思い当たるのではないでしょうか。
実は以前、イーデンバレーのリースリングを飲みました。
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イーデンバレー;【スッキリ辛口リースリング】 - ワインのススメ
この二大産地は実はとても近隣に位置します。
見にくいですが、赤いポイントが立っているところがイーデンバレー。
そして私が黄色くマーキングしたところがクレアバレー。
イーデンバレーは砂質土壌でしたが、
クレアバレーはドイツ>モーゼルのようなスレート土壌や石灰岩の土壌。
太陽がさんさんと照るので、ブドウが良く熟しトロピカルな厚みが出ます。
一方で昼夜の気温差が激しいので、きちんと酸も生成される。
すなわち葡萄生育に最適な土地だということですね。
ちなみに、赤ワインだとシラーズやカベルネ・ソーヴィニョンを作っているそうです。
今回のワイン
今回は、グロセットのアレア (参考価格¥3520)
ワイナリー名はグロセット。
私は飲むまで全く知りませんでしたが、リースリングの名高い名生産者のようです。
ちなみにイギリスのMW(マスターオブワイン)である、ジャンシス・ロビンソン史から絶賛されており、あのエゴンミュラーやトリムバッハと並びました。
めちゃくちゃすごいですね!
このアレアができた土壌は、赤色のスレート岩盤に、痩せたオレンジから赤色のローム層が覆った土地です。
樹齢16年の樹から造られ、ステンレスタンクで熟成されます。
味わい
イーデンバレーリースリングよりも、厚みがありアロマティックな印象がありました。
土壌を良く表しているということでしょうか。
ボリュームも高いです。
イーデンバレーのリースリングは、すっきりしていてキリッとした酸とミネラルが特徴でした。
一方でクレアバレーのリースリングはというと、
熟した梨やフレッシュでジューシーなリンゴ、パイナップル、熟したレモンのアロマ。
それに青いハーブの複雑性と、ぺトロールのミネラル感が混ざり、とても美味しい。
ボリュームがあるのに、酸が高いのでバランスがとても良い。
そしてアロマティックなのにミネラルや青みがあって平坦になりません。
ちなみに、イーデンバレーはこういったグラフでした。
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ぺトロール香、ミネラルがクセになり、いつまでも飲んでいたくなります。。!
一方で、この豊富な柑橘系の果実、トロピカルな果実味が親しみやすく、
飲んでいて楽しくなる、そんな素敵なワインです。
なんだか陽気なオーストラリア人と楽しい休暇を送っているようなイメージ。
一言でいうと、素晴らしいワインだと思いました!
ちなみに、2日目の方がより美味しいです!
合う食べ物はマッシュポテト。
もちろん他にも鶏肉などマリアージュできる料理は沢山あるはずです。
しかし!
私はリースリングを飲むと必ずイモが食べたくなってしまいます(笑)
チーズをたっぷり入れたマッシュポテトやアリゴに抜群に会います!!
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