格付けボルドーにも負けないボルドー!
格付けボルドーが飲みたい!!!
みなさんもそう思うこと、しばしばあると思います。
私もしょっちゅう思っていますが、
でもよく考えてみると、格付けって100年以上変わってないよね??
その間にもっとすごいワイン出てきてるかもしれないよね??
とふと思ってしまいます。
安くても同じくらい美味しいワインが実は存在するんじゃないか?
そんな希望(笑)にお答えする素晴らしいワインを発見しました!!
ラローズペルガンソン 2010
そんなワインがこちら!
お値段は¥4950くらい。(ショップで変わると思います)
しかも!!
そのクリュブルジョワ級の中でも格別評価が高いシャトーなんだとか。
さらに2018年からシンガポールエアラインのビジネスクラス用にも使用されています。
地理的にはオーメドックに位置し、
地図をよく御覧いただくと、
格付け2級のシャトーピションロングヴィルバロンから近いことが分かります。
このようにこのシャト―の近隣には有名シャトーが多々散在しています。
面白いことに、このシャトーの所有者はあの格付け5級シャトーポンテ・カネと縁があるんですね。
所有者である父が亡くなったとき、長男にポンテカネを与え、
次男にこのラローズペルガンソンを与えたのだとか。
とても興味深いです。
味わい
少し早いですが、、、
今回はここら辺で味わいの説明に映りたいと思います。
まずセパージュは、
カベルネソーヴィニヨン:60%
メルロー:40%
育った土壌は砂利質で、全て手摘みで収穫されています。
オーク樽で12~16カ月熟成されています。
味わいのチャートはこんな感じ。
☟
カベルネソーヴィニヨン主体であることから、
とても重厚でタンニンと骨格を感じられる厳めしい造りになっています。
まず香りを嗅ぐと、圧倒されるような力強さ、そして王者や貴族のような威厳を感じます。
カシスや樽から来る杉のような香り、そして陰性なニュアンス。
香りから素晴らしいポテンシャルのワインであることが分かります。
飲んでみると、カシスやブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系ベリーと、
鉄っぽさ、そして強いが心地よいタンニンを感じます。
何と表現したらよいのでしょうか。
暗い森のニュアンス。
暗い森の下草の香り、そしてそこから見えてくる偉大な城。
城は偉大で荘厳だけれど、どこか古びた暗い、人の気配が感じられない印象。
天気は夕暮れで曇り。
なんだか複雑な印象を受け取ります。
合わせた料理
合わせたお料理はビーフシチュー。
ワイン自体がとっても濃厚でタンニンがあるので、
そのパワフルさに負けない濃くて美味しいビーフシチュー。
肉はポークよりビーフがいいでしょう。
その方が力強いタンニンにぴったり合うと思います。
如何でしたか??
とても複雑なイメージをいただけた素晴らしいワイン。
伝統的で威厳のある雰囲気が感じられました。
みなさんもクラシカルなワインが好きな方、
ちょっとしたお祝いの席でうーむと唸らせるようなワインが飲みたい方、
是非試してみてください!
*現在購入できるものは2012年ヴィンテージのようです。
カナダ辛口白ワインの特徴とは!
カナダワイン
カナダでもワインできるの!?
って最初思いました(笑)
ワインて世界中どこでも作られているんですね。
なんだかワインを通じていろんな世界を知れる(知れた気になってる??)
のがとても楽しい!
あんまり、というか滅多に飲む機会のない辛口のカナダワイン。
その特徴をしかと脳裏に刻み付けていきたいと思います!!
今回のワインはこちら。
☟
【ヘンリーオブペルハム リースリング】¥2970
カナダワインは国内消費がほとんどでなかなか手に入らないんだとか。
手に入ったとしても、やはり有名なのは甘口アイスワインですよね。
今回はそんなレア!カナダワインの辛口白!!
品種は(またまた)リースリングです(笑)!
カナダのワイン産地として有名なのは、
の2つ。
位置を確認すると、
と、東西に分かれています。
そもそもみなさん思いませんでしたか??
カナダってあんな極寒の土地にブドウなんてなるの??!
実は寒いといっても、ヨーロッパの冷涼産地くらいの気候で、ワインには適した土地なのだそうです。
そしてその冷涼な気候から、爽やかな酸とエレガントさ、涼やかな印象を特徴とします。
余談ですが、温暖化が進んだらもっとカナダワインが本流になってくるかもしれませんね。
ちなみに今回のワインはオンタリオ州のワイン。
オンタリオ州はカナダ最大のブドウ栽培面積を誇る州!
品種としては、アイスワイン用のヴィダルやカベルネフランに加えて
一方のブリティッシュコロンビア種では、主にピノグリやシャルドネ、メルロー、ピノノワールが造られています。
州によって品種が若干品種が異なるんですね!
それもそのはずで、
寒いカナダと一つにまとめても、この二つの州では気候が違うそうです。
湖の影響で気候が安定していて快適な気候のオンタリオ州と、乾燥地帯であるブリティッシュコロンビア州。
今回はできませんでしたが飲み比べしても楽しそうです!
オンタリオ州のワイン産地はこんな感じ。
オンタリオ州というと、最大都市のトロント、そしてあのナイアガラの滝!
で有名です。
こちらはカナダの地図なので載っていませんが、ナイアガラペニンシュラの先にはアメリカ、ニューヨーク州が続いています。
ニューヨーク州もワイン産地として有名ですよね!
今回のワインはオンタリオの中でもナイアガラペニンシュラで作られた今回のワイン。
そう!
まさにナイアガラの滝の地で作られたブドウです!
ナイアガラペニンシュラは土壌・水はけ・気候ともにブドウ生育に最適な条件をそろえており、複雑でパワフルなワインをたくさん生み出しています。
特に特徴的なのが、滝周辺のいわゆる断崖絶壁に湖からの風があたってできる独特な空気。
またそもそもこの地が氷河による浸食で作られた歴史があることから、
土壌はとても複雑。それがブドウに、そしてワインの味に影響しています。
味わい
味わいは優しくて少し甘みがある、まろやかな感じ。
ミネラルやぺトロールも感じますが、ドイツやアルザスのリースリングと異なりどことなく優し気でおっとりした感じ。
とてもピュアではちみつやレモンを感じます。
清水のような清らかさ。
とても心地よい白ワインに仕上がっています。
カナダワインて結局美味しいの?!
ってちょっと思ってしまいますよね(笑)
カナダワインはまだ超レアの域を出ていませんから。
しかし、このワインが疑いを晴らしてくれました。
なんだかもっとカナダワインを知りたい!そんな気持ちにさせてくれます。
印象としては日本ワインの優しさにも似た感じ。
やはり湖に囲まれて水が豊かだからでしょうか?
いつかブリティッシュコロンビアのも飲んで比較してみたいです!!
探したところ、アマゾンでのみ購入できるようです!
是非カナダワインを探求してみてください!!
安ウマボルドーを発見!!
寒い日が続きますね・・・
みなさん、まだまだ寒い日が続きますね。。。
こんなに寒いと夜はお家でゆっくりしていたい気分になります。
そしてそして、寒い日は濃い赤ワインが飲みたくなりませんか???
私は寒い夜にはボリュームが高くて、果実味がふんだんな赤ワインに抱擁されたい、
そんな気分になってしまいます。
今回発見したワインは、そんな日にとってもオススメなワイン!
しかも安いんです。
きっと何本かおうちに置きたくなりますよ(笑)
今回の安ウマワイン
【シャトー・クロワ・ムートン】¥2277
今回は久しぶりにボルドーワインを飲みました。
私は普段白ワインが好きで、濃いい赤ワインはあまり飲まないのですが・・・
でも寒い日が続くと赤ワインが欲しくなってしまいますね(笑)
今回のワインは、ポムロールに近いリュゴンという地域で作られたワイン。
赤い風船が立っているところがリュゴンです。
アルコール度数は14%と高めです!
製造法としては、ワインと樽が良く接触するような樽(しかも新樽)を使用しています。
そのためバニラのアロマが漂う、濃厚なワインに仕上がっています。
味わいのチャートとしてはこんな感じ。
ブルーベリーやカシスなどの濃厚な果実味と、バニラのような風味。
とにかくボリューミーで濃厚です。
濃厚な黒系果実の香りと、スパイスの混ざった複雑な香りが鼻孔をくすぐります。
香りをかいだだけで、
あ!
このワインアタリだわ!!ってわかります(笑)
ビーフシチューやデミグラスソースのハンバーグと合わせたくなるような
力強さと濃厚さ。
ベルベットのような口当たりのタンニンと、カカオのようなダークな苦み。
重厚さ・・・
寒い冬にはこんな暖かくて厚い、居心地の良い布にすりすりしたいですよね?!
アルコール度数が高いので甘みがあり、そして滑らかなタンニンが感じられる。
メルローの特徴が前面に押し出された濃いい赤ワインです。
本当に飲んでいるだけで体が温まってくる!
実は!
私、このワインのセカンドを最初に飲みました。
そのセカンドとはこちら・・
【レゼルヴ ドゥ シャトー・クロワ・ムートン】 ¥1760
こちらもメルロ―主体で、カベルネフランも混醸されています。
こちらはもっと口当たりが薄く、余韻も短いです。
それぞれの要素のバランスは良いのですが、なんだか物足りない感じがしてしまいます。
なんだか水で薄めたようなちょっと薄っぺらい感じが玉に瑕。
正直これを飲んで、
うーん、シャトー・クロワ・ムートンもあんまり美味しくないかなー・・・
と思っていましたが、
¥500程度の違いでここまでの差ってすごい!!
て、思うくらい違いました(笑)
値段の差はそんなにないので、買うならシャトー・クロワ・ムートンの方をお勧めします!
このシャトー・クロワ・ムートンは、ベスト・バリューボルドーにも選ばれた、コスパ最強のボルドーワインです!
是非気軽に、でもちゃんとした濃い赤ワインが欲しいときに飲んでみてください!!
トリンバックのリースリング!
リースリング好き集まれ!
ブログを振り返ってみると、リースリングの記事が多いことに気が付きます(笑)
そう、私はリースリングが大大大好き!
そして、リースリングを極めるために、いろんな産地、生産者のを飲んでみたいと思っています。
そろそろ違う産地のリースリングも試してみようと思いました!
今回は、あの有名生産者、アルザスのトリンバック!!
有名生産者であることから、ずっと飲んでみたいなぁと思っておりました!
アルザスワイン
フランス>アルザスは、ドイツとの国境に位置します。
アルザス地方の特徴というと、ヴォージュ山脈と、高い日射量、
そして標高が高く、寒暖差が高いことが挙げられます。
日当たりが良いことから良く熟し、ボリュームのある濃縮感溢れるワインになります。
そのため豊かな酸とフレッシュな果実味を特徴とするワインがたくさん算出されています。
アルザスといえば白ワイン!!
リースリング、ミュスカ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリを代表とする、ドイツ品種が有名です。
そして、アルザスといえばその特徴的なお料理。
ドイツのような、それでいてフランスっぽさもある独特な郷土料理がたくさんあります。
アルザスのワインはそうしたお料理にとっても合うのです!
例えばフォアグラにはゲヴリュツトラミネール。
アルザスで有名なくっさいチーズ、マンステルにもゲヴリュツトラミネール。
さらに料理酒としてリースリングが使われる料理もたくさんあります。
こうした料理に白ワインが合わないはずがない!!
リースリングにとってもよく合いましたよ!!
トリンバック
【トリンバック リースリング】¥1925
フランス>アルザスの有名生産者トリンバック。
なんと、1626年からワインを作り続けているのだそう。
1626年というと、日本はまだ鎖国時代ですね。。。
ちなみに天草四郎の乱があったのが、1637年です。
アルザスのロマネ・コンティと呼ばれる、クロサンテュールで有名なワイナリー。
リースリングで3万近い値段とはすごいですね!
トリンバックのワインは、「食事と楽しめるワイン」をモットーに作られているそうです。
マロラクティック発酵を行わず、かつ新樽は使わないという、ブドウの良さを生かした造りを行っています。
味わい
味わいのチャートはこんな感じ。
ぺトロール香があり、酸が高く、しっかりとした果実味とボリュームがあるのに反し、
今回のリースリングは酸味が高く、とてもドライな印象。
キレッキレの酸とレモンのようなアロマ。
とっても爽やかです。
色で表すとこんなイメージ
☟
寒い今の時期よりも、じっとりと暑い夏に飲みたいイメージ。
なんだか唐揚げにレモンをかける感じで合わせたい感じがします(笑)
一つ気になったのは、余韻がとても短いこと。
モーゼルのリースリングは同じく酸が高いですが、ボリュームがあり、後を引く余韻が心地よいです。
今回のワインは残念ながら余韻がとても短い印象でした。
なんだか紙で指を切ったような切れ味です。
ということで・・・!
これからも様々なリースリングを試していきたいと思います!
もしかしたら同じ産地でもまた違う味わいがあるかもしれません!
これからもいろいろ飲み比べていきたいと思います!
ランゲネッビオーロの特徴(1)
ネッビオーロ飲み比べ
そのためかネッビオーロを飲もうと思っても絶対高い!無理!!
と思ってしまいます。
でも!
実はランゲ・ネッビオーロというDOCがありまして、
若干安く飲むことができるんですね!
バローロ・バルバレスコはDOCGなのでこれらの一つ格下のランクとでもいいましょうか。
バローロの作り手のランゲ・ネッビオーロとバルバレスコの作り手のランゲ・ネッビオーロを飲み比べることは、約5000円ほどでできそうです。
そこで!
今回はまずバローロの作り手のランゲ・ネッビオーロを飲んでみました!
ランゲ・ネッビオーロ
まず、ピエモンテ州はイタリア北部、こちらに位置します。
そしてこのピエモンテ州の中に、クーネオ県という県があり、その中にランゲという地域があります。
さらにこのランゲにバローロやバルバレスコが含まれるわけです。
即ち、こんな感じ
☟
フランスで例えると、ブルゴーニュ・ルージュよりもヴォーヌロマネの方が格上ですよね。
上の分類になればなるほど、厳しい法律が定められていて格が高くなる、またその見返りとして土地の名前を名乗ることが認められている。
これがフランスやイタリアのワイン法の特徴です。
今回のワイン
【ランゲ・ネッビオーロ カッシーナ・バラリン】
参考価格:¥2761
バローロエリアのブドウから造られています。
そもそもバローロとバルバレスコの違いってどんななのでしょうか?
●バローロは、38カ月以上の熟成期間が義務付けられ、強靭で重厚なタンニン、細やかな酸、なめし皮のアロマが特徴。男性的で力強い印象です。
●一方でバルバレスコは、26カ月以上の熟成が義務付けられ、繊細さやエレガントさを持つ、女性的な特徴が見られます。
ちなみに、バローロは村により、また特徴が変わってきます。
今回の生産者はラモッラ村を中心とする作り手。
ラモッラ村は、香り高く優美でバランスが良く、早飲みが可能。
確かに今回のワインもそんな印象を受けました。
味わい
まず香りは、ローズや赤系果実のアロマ。
豊富なベリーを彷彿とさせる香りです。
バローロのイメージだと、陰性な感じがするのかな。。。と思いましたが、
とてもフローラルでリッチ、なんだかピノノワールのようです。
口に含むと、口いっぱいの赤系ベリーと華やかな香り。
そして細やかなタンニン。
グラスを回すとちょっとドライフラワーっぽい感じのエレガントなローズの香りがして、気分を高揚させます。
想像していたよりもジューシーで、初め、これバルバレスコの生産者??
と思ってしまいました。
開けて初日は細やかな酸があり、タンニンもあるので、そこまでふくよかに感じませんでした。
しかし!
二日目は、酸やタンニンがさらにまろやかになり、
とても甘い、ふくよかな印象に変っていました。
合わせたお料理
ピノノワールのような印象、そしてリッチなテイストから醤油ベースのタレに合うのではないかと思いました。
また、特に二日目は凝縮感というか、リッチで豊満な印象があったので、旨味のあるものに合うのではないかと推測しました。
実際合わせたのは焼きそば(笑)
焼きそばの甘辛いタレにとてもマッチしました!
焼きそばじゃなくても、お肉には絶対合うはずです!
それでは次、バルバレスコのランゲ・ネッビオーロをレポートしますね!
こうご期待を!
フランクドリバーの素晴らしいシャルドネ!
オーストラリアワイン
みなさん、オーストラリアワインというとどのような印象をお持ちでしょうか??
スーッとした清涼感のあるイメージ、濃いイメージ、
あんまり飲まないなという印象…
いろいろあると思います!
最近、ニューワールドとオールドワルドがよく比較されますね。
私はやっぱり旧世界でしょ!!とか思っちゃう、お固い人なのですが(笑)
でも最近、素晴らしいオーストラリア・ニュージーランドのワインを飲んで、
その印象も変わってきています♡
フランクランドリバー
今回のワインは、オーストラリア>フランクランドリバーのワイン!
フランクランドリバーは西オーストラリアに位置します。
南オーストラリアが生産量第1位で、バロッサバレーやクナワラなど有名産地がひしめいています。
一方、西オーストラリアというと生産量が少なく(5%)、高級で良質なワインを作っているイメージ。
スワンディストリクトやマーガレットリバーが有名です。
フランクランドリバーは他の地域と比べると知名度が低いですが、
マーガレットリバーの東185㎞、パースの南東300㎞に位置するそうです。
実はフランクランドリバーのワイン、以前ご紹介したことがあるんです!
このように質の良いワインがたくさん生産されています。
そして高級ワイン地帯というイメージがありましたが、3000円弱で買えるワインも
たくさんあるみたいですね。
主な品種として、リースリング、シャルドネ、ピノノワール、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーズが挙げられます。
特にリースリングはこの土地のスペシャリティであり、以前紹介したイーデンバレーやクレアバレーにも匹敵します。
ちなみにこのワイナリーのリースリングも試飲しましたが、とっても美味しかった!!
なんだかモーゼルのような素敵な酸とミネラル。
気候は地中海性気候。
涼しい夜とミネラルたっぷりの土壌からはフレッシュなスタイルのワインが出来上がります。
テイスティング
香りをかいだ瞬間・・・・・
こんな爽快な風景が目の前に現れます!!!
少し高台から見晴らしの良い、青々とした草原と晴れ渡る青空を見下ろしている感じ。
後ろから吹き付ける風まで感じます!
何というパノラマ!!
スッキリとした酸の高いスタイル。
しかし、シャルドネらしいふくよかな黄色い果実もたっぷり感じます。
しっかりと熟れたピンクグレープフルーツや桃、白桃.
オーストラリアらしいミントやユーカリのような清涼感。
なんだか目的がスッキリ見えた時のような爽快感。
オーストラリアの平原を小高い丘から眺めているようです。
希望や明るさ、そんなとてもポジティブな印象を受けます。
一言で表すならば「青春」という感じのワイン。
お料理と・・
合わせるお料理は、唐揚げなど淡白な鶏肉が合います。
その他にも白身魚やサラダ、爽やかな料理にぴったり合う!
でも私は料理と一緒ではなく、このワインの世界観を単体で楽しんでいたい(笑)
そこまで思わせる素晴らしいワインなんですよ!!!
是非皆さんもオススメ中のおすすめワイン、試してみてくださいね♡
マデイラバー、エントラーダに行ってきました!
マデイラワイン
何度か記事にしたことのあるマデイラワイン。
みなさんは良く飲まれますか??
マデイラってだいぶマイナーなお酒ですよね。
でもソムリエ試験にはばっちり出る(笑)
何かの機会に勉強したいなー
でも何本も買えないようなあー
と思っていました(笑)
そしたらなんと!!!
マデイラバーなるものが銀座にあるらしい!!
ということで、近くで用事があった帰りに寄ってみました。
マデイラ エントラーダ
銀座にあるマデイラバー、エントラーダ。
お店自体はこじんまりしていて、マデイラのような色調の照明(笑)
なんだかとても落ち着きます!
その日はバーテン(←そう呼んでいいのかな??)の方お一人で切り盛りしてらっしゃいました。
テーブルの前にはずらりとマデイラの瓶!!!
素晴らしい眺めです!!
とりあえず何を頼もうか考える…
こちらのお店では普通のメニューに加えて充実した飲み比べセットが用意されています。
今回は飲み比べセットにしよう!
と決めたところまではいいが、どれがいいのかさっぱり分からない…(笑)
そこでバーテンさんが登場して本当に詳しく、メーカーから種類の違いまで語ってくれました。
そして勉強したいならこれとこれを頼んだらいい!
とアドバイスをくれる。
とても勉強になります!
マデイラ飲み比べセット
初めに頼んだのはブランディースの品種飲み比べセット。
品種の飲み比べで、セルシアル、ヴェルデーリョ、ブアル、マルヴァジアの4種類が飲み比べできます。
生産者によってまた味わいが異なると教えていただいたので次にこちらも頼みました。
こちらは今度はバーベイトの品種飲み比べセット。
この二つを比較して分かったこと:
●品種で辛口から甘口まで全然違う!
●生産者によって全然味わいが違う!
品種は
セルシアル⇒ヴェルデーリョ⇒ボアル⇒マルヴァジア
という順に甘口になっていきます。
バーテンさんいわく、
セルシアル=辛口で軽い
ヴェルデーリョ=バランス
ボアル=力強さ
マルヴァジア=甘さ
なんだそうです!
始めて飲む方にはボアルが人気なんだとか!
品種の違いも良く出ていましたが、生産者による風味の違いがとても強く出ていました。
ブランディースは焼けた香り、ナッツやキャラメルのような香りのするなんというか大黒柱のような味わい。
一方でバルベートはさっぱりしていて酸がとても特徴的。軽い味わいです。
実はブランディースはとても歴史のある生産者で、伝統的な味わいを作り続けているのだとか。一方でバルベートは新参者なので既存のスタイルとは違う、酸が高くてすっと入ってくるようなマデイラを作っているのだとか。
年代による違い!
次に頼んだのはこちらのセット。
ブランディースのほぼ同じ品種の年代違いセットです。
3年熟成のレインウォーター、5年熟成のヴェルデーリョ、10年熟成のヴェルデーリョ、そして20年熟成のテランテスのセット!
レインウォーターは品種名ではないですよ!
品種はティンタ・ネグラです。
以前ご紹介したバーベイトのスイートがこの品種でしたね。
マデイラで主に生産されている黒ブドウです。
この品種は熟成向きではないんだとか。だから3年熟成。
ちなみに5年以上の熟成を経ている品種は全て酸の高い白ブドウです。
なぜレインウォーターというのか??
それは、雨水で薄まったマデイラワインという意味で、そのくらい薄くて軽いマデイラなんですね。
むかし大雨が起きたときに、外に出してあった樽に雨水が入ってワインが薄まったといった人がいたんだとか。
しかしそのワインがアメリカで大ウケし、「あの雨水のやつがいいよ!」
って言ってレインウォーターと名付けられたんだそうです。(笑)
このセットで分かったことは、年を経るとどんどん味わいが複雑になるし、存在感が全然違う。
20年ものなんか本当においしかった!!!
また飲みたいなと心から思います!
お料理のレポート
マデイラワインがとっても美味しかったことはここまでで伝わったと思います(笑)
でも!
こんなに飲めたのは、美味しいおつまみがあったからなんですね(笑)
まず、お通しのポルトガル風ブルスケッタがとても美味しかった!
チョリソーのと、フェタとバカリャウのディップがついたのの2つ。
どちらもとても美味しくて、しかもよくマデイラに合いました!
あとはバカリャウ料理と肉のマデイラ煮、そしてバーテンさんお手製のポルトガルパン。
本当にすべて美味しい!!
バカリャウのグラタンはブランディースのマデイラや、バーベイトの甘口にとてもよくマッチ。
お手製のパンは化学調味料を一切使っていないそう!
ポルトガルは痩せた土地なので小麦がそんなに穫れなかったんだそうな。
そのため生地にサツマイモを混ぜて作るそうです。
なんだか田舎のほっとするおばあちゃんの味って感じのパン。
ガーリックバターがたっぷり塗られていてそれこそ何枚でも食べれそうです(笑)
最後に
本当に行ってよかったぁー!!と思える素晴らしいバーでした!
特にバーテンさんが詳しく詳しくマデイラを説明してくれるので、
スクールレベルの知識が身に付きます(笑)
それも美味しい料理とお酒つきで!!
私は飲みませんでしたが、ワインや、マデイラ産のビールも置いているそうです!
東京に用事がある際は是非!行ってみてください!!