NZワイナリー旅行記 【ワイパラ】
ワイパラ
ニュージーランドの地名って難しいものが多いですよね。
ソムリエ試験対策で、
マールボロとマーティンボロ、ワイパラとワイララパの違いが分からな過ぎて泣きそうになったことがあります(笑)
今回紹介するのはそのワイパラ。
(*前回紹介したのはワイララパ。)
ワイパラは南島に属し、クライストチャーチ付近に位置します。
クライストチャーチからは車で40分程度だったと思います。
(ワイナリーによって所要時間は変わります)
ワイパラはニュージーランドワイン全体の1%ほどしか生産量がありません。
しかしそれでも優良ワイナリーがたくさんあり、現在世界中から注目されています。
今回は、小山ワインズ(マウントフォードエステート)、ペガサスベイに参りました。
小山ワインズ
小山ワインズは神奈川県出身の日本人醸造家がつくったワイナリー。
ニュージーランドのリンカーン大学に在学中、マウントフォードエステートに入社したそうです。
現在は同じ1つの醸造所でマウントフォードエステートと小山ワインズの2銘柄を作っていらっしゃいます。
まずワイナリーを訪れて驚くのは、その美しさ。
こじんまりとしたワイナリーなのですが、素晴らしい眺めと素敵な建物に驚きます。
まずは小山さんから畑を紹介してもらいました。
ピノノワールなどの畑を見学し、時々試食します。
こちらのワイナリーでは日本人もたくさん働いています。
たまたま私が訪ねた日に収穫が始まったようで、かごに山と積まれたブドウがたくさんありました。
作業所を見せていただくと、ブドウ汁の㏗の確認を行っていらっしゃり、
なんとフレッシュブドウ汁を飲ませていただきました!
醸造に関してあまり詳しくないですが、見ていたところ、収穫したブドウを手で押しつぶしブドウ汁を作って、それを検査していました。
こちらはピノノワールのブドウ汁。
見ていただいて分かるように、とてもかわいいピンク色をしていて、飲んでみると
とっても甘い。
発酵中に糖度が変化することは知っていましたが、
こんな甘く可愛らしい味があんな複雑で大人なワインに変化するとは!!!
何とも驚きです!
今回NZワイナリーを訪れて気づいたのは、犬を飼っているワイナリーが多いこと!
後々別の旅行記で詳しく書きますが、WINE DOGという、ブドウを害獣から守る働きをしているそうです。
こちらのラブちゃんは、小山ワインズで働くある男性従業員のワンちゃん。
小山さんいわく、おバカでワインドッグに向いてないんだそうな(笑)
とても可愛らしくて、ご主人が仕事している横にぴったり付き添っていました(笑)
畑や醸造所を見せていただいた後、テイスティングを行いました。
この写真はピノノワール!
なんてすてきな素晴らしいルビー色なんでしょう!!!
ピジョンブラッドってこういう色なのかー!
と初めて納得しました。
マウントフォードエステートと小山ワインズ両方の銘柄を試飲させていただいたのですが、同じところでできているのにその特徴はとても異なっています。
マウントフォードエステートは樽を使ったしっかりめの特徴を持つのですが、
小山ワインズはもっと繊細で酸が高く、クールな印象がありました。
小山ワインズのワインに小山さんらしさ?が出ていたのがなんだかおもしろかったです。
ペガサスベイ
その次に訪れたのがペガサスベイ。
ペガサスベイというと、ワイパラでも最も有名なワイナリーの一つなのではないでしょうか。
ワイパラに最初にブドウを植樹したワイナリーの一つがペガサス・ベイです。
とても美しいワイナリーで、レストランもあるため観光として訪れる方も多いそうです。
こちらでは、オーナーファミリーの一人であるポール氏にテイスティングの説明をいただきました!
カジュアルなバー形式でのテイスティング。
話が盛り上がり、ライブラリーにも入れてもらいました!
その後、こちらでランチをいただいたのですが、牡蠣がとても美味しかったです!
是非クライストチャーチ近郊に行かれることがあれば寄ってみてください!
貴腐葡萄
小山ワインズやペガサスベイなどこの土地でで有名なのが、貴腐菌の付いたリースリング。
つまりドイツの甘口ワインのようなワインができるということです。
この貴腐菌は付く時と付かない時があり、ヴィンテージによりできたりできなかったりするそうです。
それにしても何故特に川沿いでもない地域で貴腐菌が付くのか不思議です。。
最後に、、、
ワイパラはクライストチャーチ付近であることからか、
今回訪ねた他の産地よりも華やいでいるように感じました。
特にペガサスベイは観光にもぴったりなので、クライストチャーチに行かれる際は是非訪ねてみてください!
次回はセントラルオタゴです。
今までの土壌の雰囲気とは全く異なる産地!!
とても面白い産地なのでぜひ次回も一読ください!