NZワイナリー旅行記 【マーティンボロ>ワイララパ】
お久しぶりです。
2日に1記事投稿を目指していますが…
一度ペースが崩れると更新がまちまちになってしまうのが最近の悩みデス_(._.)_
コロナショックで国内外大変なことになっていますね。
幸運なことに、ギリギリで!!
3月の頭に予定通りNZワイナリー旅行に行けました!!!
その旅行記をしばらく投稿していきたいと思います!
ニュージーランドワイン
ニュージーランドワインと聞くとどのようなイメージが浮かびますか??
ソーヴィニヨンブラン!
割と高級!
地名が意味不明!
とかでしょうか。
日本にあまり輸入されていないため、飲む機会のない部類に属すると思います。
私もオーストラリアワインと比較して断然購入する本数が少ないので、
よく知らない産地の一つでした。
ニュージーランドはご存じの通り、オーストラリアのさらに南に位置します。
日本からは飛行機で10時間程度。
意外と遠いです。
意外な点としてはこの地図からも分かるように、南極に割と近い。
そのためオーロラがみえたり、ペンギンがいたりと他の国にない自然が豊富です。
気候は海洋性気候であり、セントラルオタゴのみ大陸性気候です。
現地での体感では、(3月上旬)昼は半袖が欲しいくらい熱いけれど、
朝晩はコートが必要なくらい寒い。
朝起きて何着て外出すればいいか悩ましい…
日中の温度差が半端ないです。
造られている品種としては、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、ピノノワール、ピノグリ、リースリング、メルロー、カベルネソーヴィニヨンなどなど割と何でも作っている印象。
日本ではニュージーランド=ソーヴィニヨンブランの方程式をソムリエ試験勉強中に叩き込まれるので、そのバラエティーの多さに驚きます。
ニュージーランド概要はこのくらいにして、本題のワイララパに移りましょう!
マーティンボロ>ワイララパ
ワイパラではなくワイララパ。
ワイパラは南島で、ワイララパは北島に位置します。
そのワイララパのなかでも特にマーティンボロを今回訪れました。
行き方としては、ウェリントンから電車とバスを乗り継ぐ感じ。
マーティンボロというと、
あの有名なアタランギやパリサーエステイトなどなど素晴らしいワイナリーの宝庫です。
ソムリエ試験の勉強で覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
しかし!!!!!
実際着いてみると、あまりの田舎っぷりに驚きます(笑)
今まで訪れたワイナリーもド田舎にあることが多かったのですが、
駅もこれが駅!?って感じですし、 バスも1日に2本しか来ない(笑)
1時間歩けば端から端まで行けるんじゃない(笑)?って感じのこじんまりした町でした。
シューベルトワイン
ワイナリー観光以外ほんとなんもないじゃない?!って感じの町。
ということで早速ワイナリー巡りを始めます。
まず初めに訪れたのは、シューベルトワイン。
こちらはドイツ人の家族が経営しているワイナリー。
アタ・ランギのお隣に位置します。
あのクスダワインとも関係のあるワイナリーで、ニュージーランドで最も注目されるワイナリーの一つに挙げられています。
特にピノノワールに力を入れており、その実力は世界でも認められているようです。
予約なしにテイスティングが可能で、
私が行ったときはたくさんの方がテラス席で楽しそうに試飲していました。
余談ですが、こちらにアジア料理のオープンカーが停まっていて、
タイ人??のおかあさんが美味しい料理を提供してくれます。
パッタイめちゃくちゃ美味しかった!!!
シューベルトのロゼなんかと一緒にいかがでしょうか??
テイスティングでは、約7種類ほど試飲させていただきました。
日本ではあまり聞くことの無いワイナリーですが、素晴らしいワインでした!
滞在した宿や、その宿にいた他のお客様、そしてドイツの知り合いのワインメーカーの方などなどみなさん絶賛していました。
現地ではとても評価されているワイナリーのようです。
生産している品種としては、ピノノワールやリースリングなどに加え、ミュラートゥルガオなどNZでは珍しいドイツ品種も。
とても興味深い…!
すべて美味しかったのですが、特に美味しかったのはピノノワールとロゼ!
ここだけでなく、他のワイナリーでもそうなのですが、ワインを購入すると、テイスティングの15ドルが無料になる制度でした。
なのでどうしてもワインが買いたくなってしまいます(笑)
アタ・ランギ
ニュージーランドワインの中で最も有名なワイナリーの一つ。
このワイナリーには面白い逸話があります。
ある乗客がフランスからロマネ・コンティの苗木を持ち帰ったのですが、
検疫で引っかかり取り上げられてしまいます。
しかしその検疫官であったエイベル氏がこの苗木はすごいゾ!ということで自分の畑(アタ・ランギ)に植えました。
つまりアタ・ランギのピノにはロマネ・コンティの苗木からの物が含まれているということです!
大変興味深いですね。
こちらのテイスティングは予約必須。
日や時間によっては貸し切り状態の事もあるそうですが、私の時はニュージーランド人とオーストラリア人の方と5人で行いました。
まず畑を回り、上記したようなブドウの苗に関してや、育て方に関して詳しく説明してくれます。
こちらからの質問も快くその都度聞いていただけました。
畑では、ピノノワールのブドウを食べさせてくれます。
渋みはありますが、甘くてとても美味しい。
その後テイスティングルームにて試飲が行われます。
今回の試飲はこちら!
とてもきれいで清潔なテイスティングルームにてじっくりと試飲を楽しめます。
地図やそれぞれの商品の詳細がプリントで配られ、詳しく説明してくれます。
量もたっぷり注いでくれる!ので全部飲み切れませんでした。
アタランギのワインはとても秀逸に作られていて、果実味、酸味、タンニン、樽のバランスが素晴らしい。
ニューワールドというと、アメリカワインのような力強いワインをイメージしますが、
NZのワインはどれもそうしたイメージとは異なっていました。
どちらかというと旧世界に近いような特徴を持っています。
実際、現地でお会いしたNZ人の方に聞くと、アメリカやオーストラリアのような濃いワインは好きじゃないと答える方が多かったです。
ニューワールドと一括りにしていましたが、NZのその特徴には意外で良い意味で驚きました。
アタ・ランギで作られている品種は、ピノノワール、ピノグリ、リースリング、シャルドネ、そしてシラー。
シラーってちょっと驚きですよね!
シラーに関しては実験的にいろいろと試行錯誤されているようで、
畑の土にプラスティック?のようなきらきらしたものをまくことで、
太陽光の反射を活かし、ローヌ地方のような環境を作り出しているそうです。
この写真ではちょっと分かりにくいのですが、緑の藻のようなものがこのきらきらした素材です。
触ってみるとさらさらしていて、確かに太陽光を反射して光っています。
ポーターズピノ
こちらは実はテイスティングを受け付けていないワイナリーです。
また今回訪れたワイナリーの中で唯一日本に上陸していないワイン。
パリサーエステイトから1分もあるかという場所に位置しています。
たまたま宿泊していた宿でこちらのオーナーに出会い、
明日来いよ!と幸運にも誘っていただきました!
オーナーさんの本業が弁護士のため、とても小さなワイナリーで少量生産を行っています。
まず一通り畑を見せていただき、ピノノワールやピノグリを試食させていただきました。
そのあとなんと!
熟成中の樽からスポイトでグラスに注いで頂き、テイスティング!!!
しかも新樽・旧樽・長期熟成の3種類を試飲させていただき、その違いを知ることができました!
こんな経験初めてです!!
まずはまだまだ初期熟成中の新樽ちゃん。
ピチピチ、シュワシュワしていて、樽の香りが強いからかとてもパワフルに感じます。
とにかく若くて、ピノのかわいらしさと樽の力強さを感じました。
そのあとこちらもまだ初期熟成中の旧樽ちゃん。
こちらもピチピチしていますが、新樽と違い穏やかで静かな印象。
新樽と旧樽の違いは理解していましたが、実際体験したのは初めてです!
最後に既にもう2年ほど熟成しているワインをいただきました。
こちらはとても複雑で、すごくエレガント。香りが先の二つと全く異なります。
言うならば、少し力強いシャンボールミュジニーというところでしょうか。
じっさいオーナーさんはシャンボールミュジニーを目指してワインづくりを行っているそうです。
パリサー・エステイト
最後に訪れたのは、パリサーエステート。
今回言ったワイナリーの中では一番大きい?ような気がしました。
こんな素敵なバーカウンターでテイスティングが行えます。
レストランも併設されており、そちらで食事と一緒に楽しむことも可能です。
こちらのワインはまずエチケットがとても素敵!
アタ・ランギに負けず劣らずとても美味しいワインです。
その後醸造所を見せてもらうことができました。
驚くほど多くの樽!!!
こんな大きな貯蔵庫は初めて見ました!
どれも素晴らしく美味しかったのですが、
バーカウンターにて軽くテイスティングした後、レストランでテイスティングできなかったワインと一緒に料理を頼むのもいいのではないでしょうか!
宿泊したところ
マーティンボロで訪れたワイナリーは以上ですが、
滞在したお宿が素晴らしかったので、こちらも紹介したいと思います!!!
prodigal-daughter-gourmet-lodge.business.site
こちらはレイチェルさんという女性が一人で切り盛りしている宿。
感覚としては、普通の家に民宿している感じ。
とにかくレイチェルが親切で優しく、そのおもてなしが旅疲れを癒してくれます。
お庭がとてもきれいで、猫ちゃんが2匹、ワンちゃんが1匹楽しそうに遊んでいます。
初めは宿で食事をするつもりはなかったのですが、
到着時に素晴らしいいい香りが部屋まで漂ってきていて、夕飯お願いしようかなということになりました。
これがナイス選択だった!!!
実はレイチェルさんはヨーロッパなどでシェフとして働いていた方で、
庭で作った野菜やハーブから作り出されるフルコースは本当に最高です。
マーティンボロの地元ワインと共に楽しめます!
私が滞在した時は、たまたま他に日本人のお客様がいて、その方もワイン好きだったのでとても話が盛り上がりました。
また、先ほどのポーターズピノのオーナーも途中で夕食に参加し、彼の面白いジョークが楽しかったです(笑)
なんというか、まるでホームステイしているかのようなアットホームな雰囲気でとても心が癒されました!
さらに、晴れている日は星がとってもきれいです!!
是非マーティンボロに行く際はこちらの宿を訪れてみてください!