NZワイナリー旅行記 【セントラルオタゴ①】
セントラルオタゴ
今回はピノ・ノワールの聖地、セントラルオタゴ!
クイーンズタウンからほど近いところにたくさんの優良ワイナリーが存在します。
以前紹介したように、セントラルオタゴはその気候がとても特徴的。
NZは基本的に海洋性気候なのですが、こちらは大陸性気候です。
ブルゴーニュと同じ大陸性気候に属しており、
気温の年較差と日中差が大きく、
夏の気温は34℃にも上りますが、それでも夜には10℃に下がります。
こうした温度差から、しっかり熟しているが、酸のあるピノが出来上がります。
その他の特徴として、極度の乾燥があげられます。
降雨は冬場に限られていて、夏はほとんど雨は降りません。
こんな風景が広がっているのですが、これらはほとんどが極めて固いシスト土壌なんだそう。
車で走っていてもハゲ山ばかりで荒涼とした風景が広がっていました。
これは土に有機物が少ないからで、
この少ない有機物をさらに減らさないために、
農薬などを使用しない有機栽培やビオディナミが普及しています。
バノックバーンあたりを車で走っていると、
”Welcome to the land of desert ”(ようこそ、砂漠の国へ)
という看板がかかっていました。
セントラルオタゴはワイパラ辺りの牧草地帯と全く異なり、荒涼とした風景が広がっています。
フェルトン・ロード
セントラルオタゴのブドウ品種としては、7割がピノノワールなのだそう。
その他にもリースリングやシャルドネ、、、などなど様々な品種が育てられています。
このピノノワールを世界的に有名にしたのがワイナリー、
「フェルトン・ロード」。
今回はこのワイナリーを訪問しました。
フェルトンロードはセントラルオタゴの中でも、バノックバーンに位置します。
(畑は他の地域のも持っているようです。)
写真は畑の説明を受けている様子。
こちらのワイナリーではブロック1やブロック3などブロックごとに土壌やブドウが異なっています。
特にブロック5とブロック3のピノノワールは希少価値が高く、ほとんど市場に流通しないのだとか。
今回の旅行で沢山のワイナリーを訪れましたが、醸造所を見せてくれるワイナリーはほとんどありませんでした。
しかしここはテイスティングツアーの一環として醸造所も見せてくれます。
丁寧に説明していただき、質問もしやすかったです。
興味深かったのは、土地の斜面を利用し、重力を使った醸造を行っている点です。
英語だったので、正しく理解できているか不安ですが、
確か畑から重力を使いブドウ果汁にヘンな圧力をかけない手法で醸造所まで運んでいるのだとか。
一番初めに試飲した、バノックバーンのピノノワールに感動!!!
こんなに香りも味も奇麗で繊細で、パワフルなのに酸があり、タンニンも滑らかなワインだなんて!!!!!
こちらのワイナリーの初収穫は1997年ということで、
まだ20年も経っていない!若いワイナリーなのだそううなのですが、本当にそれが驚きなくらい素晴らしく完成されたワインでした。
ブルゴーニュワインで例えるとジュヴレシャンベルタンのような果実味と力強さを備えているのですが、それなのにタンニンの滑らかさと酸とで軽さとエレガントさが出ています。
最高です。
是非皆さんもセントラルオタゴに行く際はフェルトンロードに行ってみてください。
または日本で飲んでみてください!
NZワインがこんなに美味しいなんて!!!!!
と、驚きと感動で目を見開くことでしょう!
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